引用です。
そうやって周囲を眺めてみると、与えられていることのなんと多いことか。
いま座っている椅子も、PCもネット環境も、異臭のない空気も、雨風を防ぐこの建物も、いつも当たり前になっていることが、どれだけありがたいのかを感じられるようになりました。
そうした感謝が、すなわち幸せな気持ちを運んでくれます。
ところが人は、すでに与えられていることは目に入らずに、瞬時に足りないほうに目を向けてしまいます。
たとえば椅子も、座れるだけでありがたいのに、もっとクッションがいい椅子だったら快適だろうとなるわけです。
毎朝通勤する道の街路樹も、緑の安らぎを与えてくれているのに、見慣れた平凡な風景に見えて、どこか遠くに行ってみたいと感じます。
なぜ我々は、ないものばかりに目がいって、いますでに幸せであることを見ようとしないのでしょう。
それはいますでに満たされていることを認めてしまうと、それ以上を求める努力がなくなり、自分が成長しなくなると感じるからです。
より多くを得ることが幸せと成長につながると信じているのです。
たしかにそんな生き方も悪くはありません。
でもいつ寛ぐのでしょう。
何が達成されれば、あなたは寛ぐことが出来ますか。
それまで幸せはお預けですか?
でも真実は、
あなたがすでに持っている豊かさに気付き、それを楽しみだしたなら、それがさらに多くのものをもたらし、ますます豊かになっていきます。
皮肉なことに、いま自分が豊かだという風に思えていればいるほど、目の前にチャンスと、それに必要な人が現れてくるのです。
理屈は知りませんが、僕自身はそのようにして何度も苦難を乗り超えてきました。
いまは絵に描いたような幸せです。
だからたくさんのものに恵まれ、恵まれているからまた、新しい人や出来事を引き寄せるのだと思います。
成長するために、いまはまだ満足をしないと決めつけないでください。
満足してしまうと、入ってくるものも入ってこなくなると怖れていますが、それは真逆です。
しかも本当のことを言えば、誰も成長なんかしません。
すでにパーフェクトだからです。
成長は幻想です。
いますぐ幸せになるために、与えられているものを数えてみましょう。
言い尽くされたことですが、やはりここがシャバを快適に生きる基本だと思います。
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